太郎、次郎、三郎が、障子で隔てられた3つの部屋に一人ずつ座っている。
奥の部屋から殿様の声がする。
「各部屋にはモチがあり、その数は2〜9のどれかじゃ。各部屋のモチの数は全てちがうぞ。 三人のうちの誰かが『3部屋のモチの合計』を答えられたら全員に褒美をやろう。一人一回ずつ質問してよい。 質問には『はい』か『いいえ』で正直に答えてやろう。」
〈条件〉
三人は殿様に1回ずつ質問できる。
殿様は質問に「はい」か「いいえ」で正直に答える。
質問と答えは3人全員が聞き取れる。
太郎と次郎が殿様に質問をした。
太郎「合計は偶数ですか」
殿様「はい」
次郎「合計は3の倍数ですか」
殿様「はい」
質問ができるのは三郎だけになった。
三郎の部屋にはモチが7つある。
このとき三郎はなんと質問をすればよいだろうか?
「合計は18ですか」
<解説>
2~9の数を1回ずつ3つ使ってできる和は、9~24である。そのうち、偶数で3の倍数、すなわち6の倍数は、12、18、24の3つにしぼられる。三郎が質問をする前に、答えは12、18、24のいずれかだと全員がわかっていることになる。
和=(太郎or次郎のモチ)+(次郎or太郎のモチ)+(三郎のモチ)
とすると、三郎のモチの数が7つであるため、起こり得る和とその式の組み合わせは以下の通りである。
12=2+3+7
18=2+9+7、18=3+8+7、18=5+6+7
24=8+9+7
「合計は18ですか」と質問し
答えが「はい」ならばそのまま18が合計となる。
答えが「いいえ」のとき
太郎と次郎のモチの数が2か3であれば、2または3を含んで和が24になることはないため、太郎と次郎には合計が12であるとわかる。
太郎と次郎のモチの数が8か9であれば、8または9を含んで和が12になることはないため、太郎と次郎には合計が24であるとわかる。
したがって、三郎の最後の質問によって、三郎以外の二人が合計を答えることができる。