思考力を鍛える問題15「消しゴム」

 問題15  ★☆☆☆☆ 

A、B、C、Dの4人は同じクラスで席が近い者同士である。4人は仲がよく、忘れ物をしたときにはお互いに貸し借りをしている。
ある日、学校が終わって帰宅してから、それぞれが自分の筆箱の中の異変に気づいた。

A「あれ?今日消しゴムを学校に持って行くのを忘れたはずなのに、筆箱に入ってる」
B「学校に消しゴムを忘れてきちゃったな、筆箱に鉛筆しか入ってないや」
C「ん?この消しゴムは僕のじゃないな、誰のだっけ???」
D「しまった!この消しゴム、B君のだ!」

消しゴムを持っているものの筆箱には複数の消しゴムは入っていなかった。
誰の消しゴムを誰が持っているか答えなさい。

 

A君の消しゴム→誰も持っていない
B君の消しゴム→D君が持っている
C君の消しゴム→A君が持っている
D君の消しゴム→C君が持っている

<解説>
A君は消しゴムを持って行っていないので、誰も彼の消しゴムを持っている可能性はない。D君がB君の消しゴムを持っていることは彼の発言から確定する。D君の消しゴムをA君が持っているとすると、C君の消しゴムをC君が持っていることになるので発言と矛盾する。したがってD君の消しゴムをC君が持ち、C君の消しゴムをA君が持っていることになる。